性感染症ポスターが神ってると話題になっています 梅毒患者5倍に危機感をつのらす厚労省
厚生労働省の性感染症の予防ポスターが「神ってる」と大きな話題になっています。
梅毒に感染する人が急激に増えていることを背景に12年に発表された
「オーラルでも、うつります。性感染症」のポスターが最注目されているのです。
きっかけは人気アニメの「美少女戦士セーラームーン」が
「検査しないとおしおきよ!! 」と呼びかけるポスターが2016年11月21日に登場したことですが、
過去のポスターも改めて注目を浴びてきており、
中でも12年に出たをナンバーワンに挙げる人が多い。
出典:厚生労働省
■話題のポスターの構図
話題になっているポスターは信号機をモチーフになっているのですが、
・青がピクトグラムで描かれた男女が手を繋いたもの
・赤は男女が上下逆さまに描かれていて
「オーラルでも、うつります。性感染症」
という大きな文字と、
口だから感染しないと思っている人がいるけれども、「無防備な」お口の行為はしても・されても感染する可能性がある、という説明が付いています。
■ツイッター上では
「厚労省のこのポスター、霞ヶ関史上最も攻めた事例の1つと認定していいと思うんだ」
「最高にロック(69)ですよね」
「なんかスゴイ.....」
「神ってる」
といった感想がよせられました。
■厚生労働省健康局結核感染症課(ポスター制作)の担当者に話をきくと
性感染症の中で特に梅毒の感染者がこの5年で5倍になるなど猛威を振るっていることに注意喚起をするため、
「思い切って」メッセージ性の強いものを考えて来た結果だという。
国立感染症研究所の発表によれば、
2016年11月27日までに確認された今年の梅毒患者数は4077人。
11年の827人に比べると驚異的な数字だ。
■感染者が急増した原因
結核感染症課の担当者によれば、感染者が急増した原因ははっきりしておらず、
風俗店にいかなくても普通の生活で感染していることが多いという。
また自分でも感染していることに気付いておらず、誰かにうつしていくという状況が続いていて、これを食い止めるためには検査するしかないのだが
自覚症状が無い為、難しいという。
■少しでも多くの人に知ってもらう為に
「とにかくこうした状況を知ってもらわなければなりません。セーラームーンのポスターでもそうで、様々な意見が寄せられましたがそれだけ注目されているということであり、成果と言えます。これからも話題になるポスターを作り続けていきます」と